Blender 3.0リリース概要まとめ
概要
去年(2021)年年末無料CGソフトのBlenderは、Blender 3.0 が発表されました。
一応ゲーム開発関連業務のエンジニア職で務めてますが、個人的にCG関連のものに興味深くて、アーティストが使ってるツールなどもまだびたいので、商用ソフトに負けない無料CGツールであるBlenderも勉強し始めようと思ってます。
Blender 3.0は前のバージョンと比べて性能が大幅アップされれました。2倍から最大8倍まで
のテスト結果に驚きました。
リリースノートに内容が多くて、全て確認するのは大変なので、これからBlender 3.0のアップデートを簡略的に見てみましょう。
アップデートまとめ
Animation & Rigging
- Pose Slider / In-Between Tools
ポーズをスライディングすることでKeyframeの間に連続的なポーズが勝手に入れてくれます。 -
Keying Sets
物とキャラクターのキーイングは同じKeying Set
にすることが可能となりました。 -
Custom Bones
Custom ShapeにScale
、Translantion
、Rotation
が追加されました。 -
Graph Editor
F Curve
とそれの中のKey
はグループで選択できるようになりました。 -
Bendy Bones 切り替えなどのボタンが
Bendy Bones
に追加され、骨のコントロールはやりやすくなりました。
Asset Browser
-
Pose Library
アニメーションポーズはライブラリに保存できるようになっていて、再編集や再利用することが可能になりました。 -
Asset Browser
アセットをシーンにドラッグドロップことで速くプロダックションに向けるプレビューすることができ、アセットを速やかに保存、管理することもできてます。
Core
- Saving & Loading Compressed Files
圧縮されるファイルの保存やローディング(Read&Write)が速くなってます。
EEVEE & Viewport
デカいメッシュの編集は最大3倍速くなっています。
Grease Pencil
Vertex Weight modifier
でVertex
の重要度を簡単に計算されるようになりました。Length modifier
絵の中の線を自然に伸ばす・縮めてくれてます。Dot-dash modifier
で各区域に違う材質をアサインすることができてます。
Modeling
- Knife Tool
複数のモデルを集団として切り分けることができてます。
Nodes & Physics
- Geometry Nodes
百以上のnode
が追加され、node
間の連携、管理のやり方も変わりました。新しい属性(attribute)システムも紹介されました。
Python API & Text Editor & Add-ons
ツールの統一性を確保するため、新しいツールスタンダードが発表されました。
Render & Cycles
- Cycles X
レンダリングは最大8倍速くなってます。 -
Sampling & Noise Threshold & Denoise 閾値を設定するだけで、ノイズを入れてくれます。そして低画質画像のノイズも消してくれます。
-
Shadow Catcher
レンダリングパズや反射などを外せることができてます(画像合成に使いやすいと思われます)。 -
Shadow Terminator
ローポリゴンのレンダリングは向上されてます。 -
Subsurface Scattering
Subsurface Scattering
は(光学)異方性と屈折率を反映できるようになってます。 -
AMD and Metal
AMD社の最新GPUを支援され、そしてMacOSのMetal API
に支援する予定(3.1版に向けて開発中)です。
User Interface
レイアウトをカスタマイズできるようになっていて、そしていろんなところに変更がありました。
VFX & Video
Video Sequencer(動画シーケンサー)に画像の角度や大きさを編集する機能などが追加されました。
Virtual Reality
VRのシーンはコントローラーで操作できるようになりました。
以上です。
参考リンク: